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角落里的80后“蚁族”(中日对照)

作者:来源 文章来源:searchina 点击数 更新时间:2015-5-7 10:45:05 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

北京シリコンバレーと呼ばれる上地情報産業基地(中関村ソフトウェアパーク)から、小道を覆うドロノキの林を通り抜けると、北京の「蟻族」の最大居住地――唐家嶺に辿り着く。車で約5分間ほどだ。


从被称为北京硅谷的上地信息产业基地(中关村软件园),穿过泥柳林间的小路,好不容易到达北京“蚁族”的最大居住地——唐家岭。驱车大概5分钟。


「蟻族」というのは、最近、北京大学の博士 廉思氏が出版した書籍『蟻族―大卒生が集まって住んでいる村に関する記録』で初めて使われた新語だ。「蟻族」と言われる若者は大学を卒業したばかりの「80後」世代の大卒生であり、収入が極めて少ないため、都市の郊外の家賃の安い場所に住む。さらに言えば、「蟻族」は「家賃を省くために集まって暮らす大卒生集団」を指す。


“蚁族”是在北京大学博士廉思出版的《蚁族——大学毕业生聚居村实录》一书中首次出现的新词。被称为“蚁族”的年轻人是刚大学毕业的“80后”,他们收入很低,在都市郊外房租便宜的地方居住。更明确点说,“蚁族”指那些“为节省房租聚居的大学生群体”。


筆者は、この海淀区北部にある普通の村落である唐家嶺に行く前に、この『蟻族』を読んではいた。しかし、現地に着くと、やはり目の前の光景にびっくりさせられた。


笔者前往位于海淀区北部的普通村落唐家岭之前读了这本《蚁族》,但到达之后还是为眼前的光景吃了一惊。


·外装なしの崩壊寸前の簡易ビルが林立している。


·「家屋を賃貸」を書いている看板がどこにも見かけられる。


·雨は降っていないのに、町は汚水だらけ


·それとは対照的にこの汚い町を歩く人々の多くは学問があり有能な若い人らしい知識人のような顔をする。


·極めて悪い居住条件を我慢している彼らは意気消沈せずににぎやかに談笑しながら、町を歩いている。


·彼らは明らかに未来に期待感を持つ若者である。


·毫无外部包装、濒临倒塌的简易楼房林立。


·写有“房屋出租”的招牌到处可见。


·没下雨街上仍满是污水。


·与此形成对照的是,走在这条路上的人多数看起来都是有学问有能力的知识人。


·忍受极为恶劣居住条件的他们并没有意气消沉,而是谈笑风生地走着。


·他们是对美好未来怀有期待的年轻人。


唐家嶺はおそらく、居住者の中で大卒の学歴を持つ人の割合が最も高い中国の村落であるかもしれない。


中国村落中,唐家岭恐怕是持有大学学历人数比例最高的一个。


最近、廉思博士の書籍刊行をきっかけに、大卒者の中の低所得層が注目されるようになった。「蟻族」と命名される低所得の大卒者を対象に、北京大学の廉思博士と彼の助手たちは3年の歳月をかけて海淀区にある典型的な都市と農村の結合部である唐家嶺に焦点を当て、「80後」世代の低所得大卒者の真実の生存の状態を考察した。彼らの、憂慮される現状、若くてもろい心理、どこにも置けない青春の夢想、これらを如実に描いたこの本は中国社会の関心を呼んでいる。


最近,以廉思博士书的出版为契机,大学毕业生中低收入层受到关注。北京大学廉思博士和他的助手们历时3年,以被称为“蚁族”的低收入大学毕业生为对象,以位于海淀区的典型城乡结合部的唐家岭为焦点,对“80后”低收入大学毕业生的真实生存状态进行了考察。这本书如实描述了他们令人忧虑的现状、年轻而脆弱的心理、无可寄托的青春梦想,呼吁中国社会的关心。


自然界の蟻の集団と似たような「高学歴、弱小、群居(群れを作って住むこと)」という特徴を持つ「蟻族」の平均年齢は22歳から29歳の間で、9割は「80後」世代に属する。中国の「80後」世代といえば、古い観念にとらわれない新世代などの意味で、今まではむしろ肯定的に捕らえられがちだったが、「80後」世代も複雑化してきており、むしろ「蟻族」は「80後」世代の負け組みとも言える。


和自然界的蚂蚁集团相像,“蚁族”有着“高学历、弱小、群居”的特征,平均年龄在22至29岁之间,9成属于“80后”。说到中国的“80后”,在不拘泥于旧观念的新一代这层意思来说,一直以来被予以肯定,但“80后”逐渐复杂化,“蚁族”甚至可谓“80后”中的失意人群。


彼らは主に都市と農村の結合部あるいは近郊農村で集まって住む。したがって、独特な「大卒者が集まる村落」が形成された。今まで中国では、したがって日本でも、農村からの臨時就労者、一時帰休者、流動人口、「校漂族(大学を卒業しても就職せず、出身校の周辺でアパートを借りて暮らしている大卒者)」をテーマにした報道が多かった。低所得大卒者という一群が学者や新聞記者の注目を集めていなかったのが現状だ。


他们主要聚集居住在城市和农村的结合部或近郊农村。因而形成了独特的“大学毕业生聚集村”。从农村来的临时工、暂时失业者、流动人口、“校漂族(大学毕业后不工作,在毕业学校附近租公寓生活的大学毕业生)”,至今,在中国进而在日本有很多以这些为题目的报道。低收入大学毕业生群体一直以来没有受到学者和新闻记者的关注。


北京大学の廉思博士は自費で詳細な調査 研究を展開し、「蟻族」における仕事、学習、恋愛 結婚、仕事以外の生活、社会的公正感、生活の満足度、インターネット上の行為、精神的健康度などの面でデータベースを構築した。


北京大学的廉思博士自费展开了详细的调查研究,构筑了关于蚁族工作、学习、恋爱婚姻、工作之外生活、社会公正感、生活满足度、网络行为、精神健康度等方面的数据。


同調査が実証主義的研究方法で獲得した結果からみると、「蟻族」の心理は実は楽観を許さない状況にある。調査でわかったことによれば、「蟻族」は、鬱憤、敵対、人間関係に対する敏感度、焦慮、偏屈、精神病性の特徴などの因子の値は全て正常な成人より高い。これは「蟻族」の心理状況において亜健康が進むことを示している。心理問題が楽観を許さないものである一方、消極的な完璧主義の特徴が目立つ。ほとんどが未婚者である彼らは生活に対する満足度が低く、あまねく恋愛 結婚の面で苦しい立場に立つ。


从以实证主义研究方法获得的该调查结果看,“蚁族”的心理状况不容乐观。据调查,郁愤、对人际关系的敏感度、焦虑、乖僻、精神病性特征等,在“蚁族”身上体现的这些因素的值全高于正常成人。这表明“蚁族”的心理状况正向亚健康发展。心理问题不容乐观的同时,消极的完美主义特征显著。大部分未婚的他们对生活的满足度很低,普遍有着恋爱婚姻方面的苦恼。


繁華な大都市で生活条件が悪い、社会保障が欠如する状態で暮らしている「蟻族」は情緒不安定に陥りやすく、挫折感、焦慮感などの心理問題も現れやすい。しかも彼らは、往々にして自分の家族に真実の生活状況を説明しようとはせずに、外部との付き合いにおいては主にインターネットを利用している。


生活条件恶劣、社会保障欠缺,在繁华大都市生活的“蚁族”容易情绪不稳,也容易出现挫折感、焦虑感等心理问题。但他们往往不会告诉家人真实的生活情况,与外界的交流也主要利用网络。





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