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以自闭症男孩为主人公的绘本——《我在这里》出版发行(中日对照)

作者:来源 文章来源:沪江日语 点击数 更新时间:2015-9-2 12:14:07 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

校庭にはたくさんの子どもたちがいて、なわとびやボール遊び、ブランコをしている。でも、主人公の「ぼく」はひとりぼっち。みんなのいる世界と「ぼく」がいる世界は、同じ場所に見えて、むこうからは見えていない……。


校园的操场上有很多孩子,有的在跳绳,有的在玩球,还有的在荡秋千。可是,主人公的“我”却是孤零零一个人。大家所在的世界和“我”所在的世界,看起来是同样的地方,对方却看不见我所在的世界……


みんなとは少し違う「ぼくの世界」を持つ自閉症の男の子を主人公にした絵本『ぼくはここにいる』(小峰書店)が刊行された。


以与普通人稍有不同的、拥有“自我世界”的自闭症男孩为主人公的绘本——《我在这里》(小峰书店)出版了。


これは、ベストセラー絵本『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)のピーター・レイノルズが、自閉症の子を持つ母親との出会いを通じて描いたもの。ドラマなどで「自閉症」が描かれることはときどきあるが、そうした表現はしばしば、表面的な部分だけをデフォルメしていたり、歪めていたりすることが指摘される。だが、可愛い絵とごく短い言葉で描かれる本書の世界には、大きなドラマはなく、寂しさ・悲しさなどの「湿気」もない。にもかかわらず、ときにドキッとするほどリアルな「心のつながり」があるのだ。


这本书是畅销绘本《给小小的你》(主妇友社)作者Peter Reynolds所作,绘画灵感来自与自闭症孩子的母亲的相遇。电视剧中时常有描写“自闭症”的情节,但这些表现只是将表面的部分进行变形和歪曲,为人们诟病。但是本书的世界由最简短的语言和可爱的绘画构成,其中没有大型的戏剧情节,也没有寂寞、悲伤的“眼泪”,尽管如此,有时却能感受到真实的心与心的联系,让人感动不已。


「絵と短い言葉とで、凡百の言葉を超えた見事な表現をなされ、これ以上ないほどに自閉症の子どもに近づいておられます」とは、翻訳者であり、30年以上にわたって自閉症児治療に携わってきた臨床心理士・酒木保教授の言葉。


“绘画与简短的句子,超越语言的出色表达,没有比这本书更接近自闭症孩子的了。”既是翻译家、又是从事自闭症患儿治疗30多年的临床心理师酒木保教授如是说。


これまでクラスメイトや兄弟などから見た自閉症児の絵本はあったが、自閉症児自身を主人公にしたものはほとんどなかったそうだ。


至今为止的绘本中,虽然有班级同学或兄弟是自闭症患儿的情节设定,但几乎没有是以自闭症儿童自身作为主人公的。


「ぼく」はみんなが周りでボールやなわとびで遊ぶなか、一人、風と遊び、葉っぱと遊び、紙で飛行機を折って、心をのせていく。そうしたなか、初めて「友達」に出会うのだが、友達の顔を見ているわけでもなく、微笑みかけるわけでもない。ただ、そこで初めて心の言葉を発するのだ。


当周围的小朋友都在玩球、跳绳的时候,“我”一个人逐风嬉戏、和叶子玩游戏、心乘着折好的纸飞机远行。在这一过程中,我第一次与“朋友”邂逅,并不是看见了朋友的脸,也不是报以微笑。只是在这里第一次表达了自己的内心所想。


「ぼくがここにいるんだ。」


“我在这里哦。”


こうした描写について、担当編集の渡邊航さんは次のように話す。「自閉症は生まれつきの障害であり、人と関わろうとしなかったり、同じことを繰り返したり、こだわりが強かったりという傾向を持っています。また、『体』の中に『心』がおさまりきらず、自分とモノとの境界線が曖昧であるとか、モノとのなじみ・一体化が強い傾向も指摘されています。そうした意味で、『ぼく』が風や葉っぱ、紙に心をとらわれていく様子も、友達と向き合った『ぼく』の表情やたたずまいも、専門家が脱帽するほどの観察眼を持って、温かく描かれています」


针对这一描写,责任编辑渡边航先生说道:“自闭症是天生的残疾,自闭症患者不愿与他人沟通,重复同样的行为,有固执己见的倾向。另外,他们体内的‘心’无法得到安宁,难以理解自己与无生命物体的区别,有与无生命物体亲密、融为一体的倾向。在这层意义上,绘本将‘我’为风与叶子、纸所吸引的样子,以及面对朋友的‘我’的表情与姿态,用专家都深感佩服的观察力,细致地描绘了出来。”


言葉を発しない「ぼく」の言葉が聞こえ、「ぼく」を発見する「友達」は、おそらく想像力という“レーダー”を持っているのだろう。そして、何度も読み返すと、そうした「友達」にも別のストーリーが見えてくるなど、その都度新たな発見がある。


听到了不会说话的“我”的语言,发现了“我”的“朋友”,描写出这样的情节,恐怕要有想象力这一“雷达”才行呢。多次反复阅读之后,这样的“朋友”呈现出不同的故事,每次阅读都会有新的发现。


「自閉症をテーマに描かれた本ではありますが、人の輪の中にうまく入っていけなかったり、人との距離があったり、ちょっと変わった個性があったり、友達が自分に気づいて歩み寄ってくれたことが嬉しかったりということは、誰にでもあること。この絵本の根底には人と人との心のつながりという普遍的なテーマがあると思います」と語る渡邊さん。


渡边先生还说道,“虽然本书是以自闭症为题材的绘本,难以成功地融入人群、与人保持着距离、个性不合群,但是当朋友发现并靠近自己时会感到高兴,这是每个人都有过的经历。这部绘本从根本上揭示了人与人之间心灵的联系这一普遍性主题。”


人間関係に悩む人、自分自身を見つめ直したい人などにもぜひ読んでほしい絵本だ。


为了人际关系而烦恼的人、想要重新对自身有新的认识的人,请一定要读一下这部绘本。




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