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グッド・イブニングAmerica:沈黙という偏見
晚安美国:沉默的偏见
グレン・クロース(62)といえば、ハリウッドの大女優。映画「危険な情事」(1987年)では、既婚男性に関係の継続を求め脅迫的な行動をエスカレートさせる役を演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。その彼女が先日、米人気ブログ「ハフィントン・ポスト」に投稿していた。
格沦·克洛斯(62岁),是好莱坞的著名女明星。在电影《危险的情事》(1987年)中,她出演的角色,为了和一个已婚男人继续保持关系,而一步步的进行胁迫行动。此角色让她获学院一等女主演的提名。然而格沦前几天,却在美国人气博客“Hafinton Post”发表了一篇文章。
タイトルは「精神疾患・沈黙という偏見」。彼女の妹やおいは精神疾患を持つが、身内でそのことがオープンに語られることはほとんどないという。背景には社会の偏見があり、銀幕の世界も、その要因を作っていると批判する。
题目是《精神疾病——沉默的偏见》。格沦的妹妹有精神疾病,然而家里人基本上不会在一起公开的谈论这件事。这其中的背景有社会上的偏见,银幕上的世界里也是极力批判这种情况出现的原因。
例えば多重人格的な男性の登場する映画「サイコ」や、偏愛する男性を監禁する女性を描いた映画「ミザリー」。彼女は、「精神疾患のある者は(どこかに)閉じ込めておくべき危険なものとして描かれている」と容赦ない。
比如说,讲述有着多重人格的男人的电影《心理学》,讲述监禁宠爱男人的女人的电影《悲惨》。格沦气愤的说:“精神疾病患者被描绘成应该被关押在什么地方的危险人物”。
日本では、俳優は政治や社会問題にかかわらない傾向が強いが、ハリウッドでは発言し、行動する人も珍しくない。でも今回の投稿は、その先を行くものだ。自分の代表作「危険な情事」について「スリル満点で大ヒットしたが、精神疾患について誤解を招くメッセージを送った」と告白しているのだ。
在日本,演员们会尽量避开政治等社会问题,而在好莱坞,站出来发言和有所行动的人也很少。这次的投稿成了其中的带头人。关于自己的代表作《危险的情事》,格沦说:“虽然是惊险万分十分卖座,但是却向大众传达了对于精神病患者的错误看法”。
彼女はこの映画で演じるアレックスの役作りのため、精神科医数人に、彼女の演じる独身女性アレックスについて意見を聞いたという。そしてアレックスの心の病は、他者を傷つける以上に、彼女自身を自傷行為に走らせるものだと感じたそうだ。シナリオも当初、アレックスは自殺することになっていた。だが、映画は観客の満足が第一。「さんざん(見る者を)怖がらせたアレックスは、最後に罰するべきだ」と、結末は書き換えられたという。
为了演好电影中阿雷克斯这个角色,格沦特意找了好多精神病医生,向他们讨教对这个角色的看法。据说,阿雷克斯的心理疾病,不仅使她去伤害别人,还驱使着她做出自我伤害的举动。剧本刚开始的时候,就是以阿雷克斯自杀而告终。然而,电影以满足观众为首任。“把看的人吓得够呛的阿雷克斯,最后理应受到惩罚”,于是便改写了剧本的结局。
アメリカといえば、精神医療の進んだ国というイメージがある。だが「明るく前向き」で「自信」があることが評価される米社会では、治療を受けること自体、実はまだまだ容易ではない。
说起美国,大家都觉得这是医治精神疾病的权威国家。然而,被评为“开朗积极”、“自信满满”的美国社会,单是精神病治疗本身,也不是那么简单的事儿。
ミシガン大が全米34州、9000人余りを対象に行った聞き取り調査(05年発表)によると、全体の約半数が精神疾患的な症状を経験。治療が必要な人のうち受けた人は半数弱で、その大半は発症から治療開始までに10年以上かかっている。社会の偏見を恐れていることが、大きな要因の一つだという。
密歇根州大学以全美国三十四个州约9000多人为对象,展开了一项听写调查(05年发表),结果显示,其中的半数人左右曾经有过精神疾患的经历。在需要治疗的人里,只有不超过半数的人接受了治疗,其中的大部分人从发病到开始治疗,几乎经历了十年以上的时间。害怕社会的偏见,是其中的一个主要原因。
クロースは最近「恐れや沈黙をなくし、オープンに話す」ための支援活動をしている。自らの代表作を冷徹に分析し、無視したり押し黙ることが偏見につながると訴える。ここまでやれる俳優は、なかなかいない。(北米総局)
格沦最近发起了一项支援活动,目的是“消灭恐慌和沉默,大胆的放开来说”。通过冷静的分析自己的代表作,控诉跟无视、沉默紧紧相关的偏见。到现在为止像她这么做的女演员,从来不曾经有过。
出处:
http://mainichi.jp/select/opinion/ooji/news/20091102dde012070071000c.html