上海ディズニー建設決定

ＴＤＲに脅威？

上海で、日本、香港に続いてアジア３か所目となるディズニーランド（ＤＬ）の建設が決定した。東京ディズニーリゾート（ＴＤＲ）は現在、中国人旅行客の日本旅行ブームの恩恵を受けているが、２０１４年にも開業する上海ＤＬは、アジア圏における強大なライバルとなりそうだ。

ＴＤＲの外国人入園者は年間約８０万人。中国人はその相当数を占めるとみられる。日本政府は、一定の制限を設けている中国人への観光ビザ発給について、一層の緩和策も検討しており、今後数年で、ＴＤＲを訪れる中国人はさらに増えると予想される。

　しかし、上海ＤＬが開業すれば、これまでは日本や香港の「迪斯尼（ディズニー）」を訪れていた中国人が、ビザ取得の手間がかからない国内へ流れることは必至だ。中国大手の中国青年旅行社上海支社は本紙の電話取材に、「ＴＤＲへの来園は減る」と断言。県商工会議所連合会の千葉滋胤会長も「影響は避けられないだろう」と予測する。

ＴＤＲを運営するオリエンタルランド（浦安市）の鈴木茂・常務執行役員は５日、「上海の具体的な計画を把握しておらず、どんな影響があるかはまだ分からない」と語った。２００５年の香港ＤＬ開業の際は、「大きく影響はしなかった」とも強調した。

ただ、上海ＤＬ開業の「衝撃度」は大きい。中国の報道によると、上海の開業面積はＴＤＲの約２００ヘクタール（ホテル、商業施設含む）より小さい約１５０ヘクタールながら、地元政府の強力な後押しもあり、将来の拡張も見込んで約４００ヘクタールの広大な用地が準備されるという。香港ＤＬは約１２６ヘクタール、テーマランドはわずか４か所という規模から、業績が伸び悩んでいるのが現状だ。

　香港側も戦々恐々だ。５日付の香港紙・明報は、中国本土の旅行客を中心に、入園者の１５％が上海に流出するとの試算を示した。筆頭株主の香港政府は、テーマランド３か所を増設する計画を前倒しする対抗策を打ち出している。

一方、「上海でディズニーの魅力を知り、ＴＤＲを訪れようという人も出るはず」（中国の旅行関係者）との見方があるのも事実。千葉会長によると、オリエンタルランドの加賀見俊夫会長は「サービスとホスピタリティーの質でリピーターを増やす努力をしている。（上海に）負けるはずがない」と話しているという。

　

（2009年11月7日
読売新聞）

迪士尼将落户上海——对TDR的威胁？

继日本、香港之后，上海决定要建亚洲第三个迪士尼主题公园（DL）。中国旅客的日本旅行热潮，一直给东京迪士尼主题公园（TDR）带来了不错的收入，因此预计于2014年开放的上海迪士尼，成为了亚洲圈内强劲的竞争对手。

TDR每年接待外国人约80万人次，其中中国人占很大比例。对于限制发放给中国人的旅游签证，日本政府商讨会采取一定的宽松政策，今后几年中，来TDR旅游的中国人应该会增多。

然而，一旦上海迪士尼开放，由于省去了办签证的麻烦，到现在为止一直到日本、香港迪士尼玩的中国人，必然会流向国内的迪士尼。本报电话采访了中国的大旅行社之一——中国青年旅行社上海分社。该社称，“TDR的客源要减少了”。县工商会议所联合会的千叶滋胤会长也预测说，“影响是不可避免的”。

5日，经营TDR东方乐园（浦安市）的铃木茂常务执行委员说，“因为还不知道上海具体的建设计划，因此还不明确到底有什么影响”。同时他强调，在2005年香港迪士尼开放的时候“并没有造成太大影响”。

然而，上海迪士尼的开放却有着很大的“冲击力”。据中国报道，上海迪士尼预期建设面积为150公顷，虽说比TDR200公顷的面积（包括旅馆、商业设施等）要小，然而在当地政府的大力支持下，将来还要扩建400公顷。而香港迪士尼的面积仅为126公顷，主题公园只有四个地方，现在也是比较担心自己的业绩问题。

　香港方面也是战战兢兢。5日的香港报纸明报估算了一下，中国大陆旅客中约有15%的客源将会流向上海。作为应对措施，最大股东香港政府决定，要增建三个主题公园。

另一方面，一位中国旅游工作人员说，“即便是了解了上海迪士尼的魅力，还是有人会去TDR的”。据千叶会长称，东方乐园的加贺见俊夫会长说，“我们正在努力提升服务和接待质量，以保证有更多的回头客。我们是不会输给上海的”。

出处：http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20091107-OYT8T01251.htm