「
つみきのいえ」と「おくりびと」の国
ランキングというのは、ツッコミを入れ文句を言うのも楽しみのうちなのだと思います。「アレが1位だなんて信じられない!」とか「え、この味で三つ星?」とか。オレ的ランキングを示して「異論は認めない」なんてタンカを切るのは、異論がワンサカ来てほしい気持ちの表れなのです、たぶん。
《回忆积木小屋》和《入殓师》的王国
所谓排名,虽然会有一些搞笑的成分,但也是让人很期待的。会有人评论“真不相信那样的作品也能成为第一啊?”“这样的品位都是三颗星啊?”和自己理想的排名相悖的话就会骂得痛快淋漓,可能以这样的方式表达自己的心情吧。
キネマ旬報が先日、100人を超える評論家や文化人の投票による映画史上ベストテンを発表しました。日本映画はこんな結果でした。
(1)東京物語
(2)七人の侍
(3)浮雲
(4)幕末太陽伝
(5)仁義なき戦い
(6)二十四の瞳
(7)羅生門
(7)丹下左膳余話 百万両の壺
(7)太陽を盗んだ男
(10)家族ゲーム
(10)野良犬
(10)台風クラブ
山中貞雄の丹下左膳とはマニアックな…いやいやしかし「生きる」も「雨月物語」もないってどうなの? といろいろ気になりますが、「あれれ」と思ったのは「東京物語」が「七人の侍」を抑えて1位になったこと。ちょっと調べてみましょうか。
电影旬刊前些日子,根据100多位评论家和文艺工作者的投票,公布了世上最优秀的10部电影。日本电影的排名如下。1 东京故事2 七武士3 浮云4 幕末太阳传5 不仁不义之战6 24只眼睛7 罗生门7 丹下左膳余話 百万両の壺7 盗日者10 濑户之花嫁10 野良犬 10 台风俱乐部“怎么会有山中貞雄的《丹下左膳》!居然没有《生存之道》《雨月物语》?!”像这样的评论会有很多,最让人大吃一惊的可能就是《东京故事》和《七武士》会成为第一名了吧。让我们来调查一下。
10年前、99年にキネ旬が発表した日本映画史上ベストテンはこの通り。
(1)七人の侍
(2)浮雲
(3)飢餓海峡
(3)東京物語
(5)幕末太陽伝
(5)羅生門
(7)赤い殺意
(8)仁義なき戦いシリーズ
(8)二十四の瞳
(10)雨月物語
ありゃ、「赤い殺意」(今村昌平監督)って見たことありません。お恥ずかしい。
さらに10年前、89年のキネ旬の日本映画史上ベストテンはこうでした。
(1)七人の侍
(2)東京物語
(3)生きる
(4)浮雲
(5)飢餓海峡
(6)幕末太陽伝
(7)西鶴一代女
(8)雨月物語
(8)用心棒
(10)二十四の瞳
同じく89年、文春文庫から出た「日本映画ベスト150」は、映画好きの識者にアンケートしたものだそうですが、こんな結果でした。
(1)七人の侍
(2)東京物語
(3)生きる
(4)羅生門
(5)浮雲
(6)飢餓海峡
(7)二十四の瞳
(8)無法松の一生
(9)幕末太陽伝
(10)人情紙風船
90年にNHKと民放衛星テレビ局JSBが昭和期の映画を対象に行った「100万人の映画ファン投票」(応募総数94万票余)はこんな感じ。
(1)七人の侍
(2)となりのトトロ
(3)二十四の瞳
(4)君の名は
(5)青い山脈 など
根据10年前,1999年的电影旬刊公布的日本世上最优秀10部电影。1 七武士2 浮云3 饥饿海峡3 东京故事5 幕末太阳传5 罗生门7 红色的杀机8 不仁不义之战8 24只眼睛10 雨月物语这样一看,都没有看过《红色的杀机》(今村昌平导演)。真是丢人。在往前十年1989年的排名1 七武士2 东京故事3 生存4 浮云5 饥饿海峡6 幕末太阳传7 西鹤一代女8 雨月物语9 用心棒10 24只眼睛同一年,文春文库对爱好电影的电影者进行调查,“日本优秀电影150”,其结果为1 七武士2 东京故事3 生存4 罗生门5 浮云6 饥饿海峡7 24只眼睛8 无法松的一生9 幕末太阳传10 人情纸风船90年NHK民间电视局JSB以昭和时期的电影为对象进行的调查“100万人影迷投票”结果如下1 七武士2 龙猫3 24只眼睛4 你叫什么名字5 青山等等
とまあこのテのオールタイムベストは「七人の侍」と相場が決まっているもの(というのが私の印象)でしたが、今回の逆転はやはり日本が「つみきのいえ」と「おくりびと」の国になり、大刀ふりかざして跳ね回る三船敏郎の菊千代よりも、堤防にぼんやり座ってる笠智衆と東山千栄子の老夫婦へのシンパシーが強くなったからなのでしょうか……なーんて言ったって、選ばれているのはたいがいが古い映画ですけど。ちなみに「東京物語」は公開年(53年)のキネマ旬報ベストテンで2位(1位は「にごりえ」)、「七人の侍」は54年のキネ旬3位(1位「二十四の瞳」、2位「女の園」)と、共に公開年の1位ではなかったというのはたびたび蒸し返されるので有名な話です。
这样看来《七武士》成为第一名的情况比较多,而这次却有了大逆转,成为了《回忆积木小屋》和《入殓师》的天下,看来比起拿着大刀跳来跳去的三船敏郎和菊千代,人们对悠闲的笠智衆和東山千栄子老夫妇的同情就不那么强烈了吧。不管怎么说被选中的都是一些老片子。另外,《东京故事在上映的53年,电影旬刊上的排名为第二位,《七武士》上映的54年电影旬刊排名第三位,这两部电影在上映时都不是第一名。
出处http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY200911290119.html