日语原文:
北朝鮮による人権侵害の実態を調査している国連の特別委員会が17日、中間報告を行い、日本で先月行われた拉致被害者の家族らへの聞き取り調査などをもとに、「北朝鮮では組織的で大規模な人権侵害が行われている」と報告しました。北朝鮮による人権侵害の実態を調査するため、国連の人権理事会に設置された特別委員会は先月、日本や韓国で拉致被害者や脱北者らに対する聞き取り調査を行い、17日、スイスのジュネーブで行われた理事会で中間報告を行いました。この中で特別委員会のカービー委員長は、日本で行った聞き取り調査で拉致被害者の家族が北朝鮮のキム・ジョンウン第一書記に向けたメッセージとして、「あなたにも家族がいるので、家族の愛がどれだけ大切か分かるでしょう」と訴えたことを紹介し、深く共感したことを明らかにしました。さらに、北朝鮮の強制収容所に収容された脱北者の証言を紹介したうえで、「これらは例外的なケースではなく、組織的で大規模な人権侵害の典型的な例を示している」と指摘しました。これに対して北朝鮮の代表団が発言し、「人権擁護の名の下に、北朝鮮に対する圧力を加えようとする政治的な策略にすぎない」と述べて、特別委員会の活動を認めないとの立場を改めて強調しました。特別委員会では、来年3月の理事会で最終報告書を提出することにしていて、今後、北朝鮮に対して国内での調査も求めていくことにしています。
参考翻译:
正在调查北朝鲜人权侵害状况的联合国特别委员会于17日举行中期报告。报告根据上个月在日本对朝鲜绑架受害者家属的相关调查,称“朝鲜正进行有组织性的大规模人权侵害”。为调查朝鲜人权侵害状况,联合国人权理事会设立了相关的特别委员会。特别委员会于上个月,在日本和韩国对朝鲜绑架受害者、脱北者等人进行了询问调查。17日,在瑞士日内瓦举行的理事会上,特别委员会对此发表了中期报告。其中,特别委员会科比委员长转达了在日本进行调查时朝鲜绑架受害者希望传递给朝鲜金正恩第一书记的信息“你也有家人,你应该明白亲情是多么重要”,并明确表示了对受害者们这样的呼求有着深切的同感。此外,科比委员长还介绍了曾被关押在朝鲜强制收容所的脱北者的相关证词,并指出“这些都不是特例,都是有组织性的大规模人权侵害的典型案例。”对此,朝鲜代表团发言称,“这不过是以保护人权为名对朝鲜施加压力的政治策略罢了”,对特别委员会的调查活动不予认同。将在明年3月的理事会上提交最终的报告书,今后,也将力求能在朝鲜国内进行人权调查。