いつの間にか、という表現がぴったりする。ハロウィーンの日本への浸透ぶりだ。この季節に商店街を歩くと、あちこちからお化けカボチャが笑いかけてくる。アメリカでは、子どもたちが仮装をして近所を回る楽しい行事だ。
不知不觉之中,这一表达方式用来形容万圣节逐步渗透到日本的状况特别吻合。这个季节当你走在商业街的时候,到处可以看到小精灵模样的南瓜正张着嘴冲你笑呢。在美国,这是个孩子们的节日,他们装扮成各种精灵的模样在住地附近尽情地欢庆。
「トリック・オア・トリート(お菓子くれなきゃ、いたずらするぞ)」と、キャンディーやチョコをねだって歩く。だが、気になる話を在米中に聞いた。せっかくもらっても子どもに食べさせない親が、昨今はいるらしい。
他们嘴里喊着“Trick or Treat(不给糖块就捣乱!)”,到各家讨要奶糖呀巧克力什么的。然而,在美国的时候听到有消息说,有些人很在意这件事。目前,有些家长不让孩子们吃这些好不容易才讨要来的甜品。
何かが混入されていないか心配なのだという。言われてみれば悪意の入り込む隙はある。実際に事件があったのかは知らないが、体感治安が悪化しているようだ。
他们担心里面混入了些什么东西。具体地说,就是存在着恶意侵入的漏洞。尽管我并不知道是否实际发生过此类事件,但是,却能够说明在感觉上治安情况有所恶化。
もっとも米国では、子どもが連れ去られる事件だけで年に数万件もあり、親の不安はうなずける。そして日本も「対岸の火事」ではない。警察庁によれば、小学生の犯罪被害は今年の上半期だけで9千件に迫っている。
更有甚者,在美国仅拐骗儿童事件一项,去年就高达数万件。如此看来,父母们的不安还是有他道理的。而且,日本也绝非“隔岸观火”。据警察厅调查称,到今年上半年为止,小学生受罪犯侵害事件竟然已接近9千起之多。
とりわけ放課後や塾帰りは危ない時間帯だという。情報技術を駆使して居場所を確認し、安全を見守る。そうしたサポートも増えていて、ランドセルのまま道草を食って遊んだゆるやかさは、もう過去の話らしい。
听说,特别是放学后及从课外班回家这段时间最危险,往往需要利用信息技术确认孩子所处的位置,以保护他们的人身安全。资助类似措施的社会团体也在逐步增加,总之,背着书包,玩耍着走回家去的安逸已经是过去的事啦。
ハロウィーンに話を戻せば、もとは悪霊を追いはらう行事でもある。米国では「コミュニティーのお祭り」の色合いが濃い。日本でも、地域など、子どもを育む共同体で楽しめば、つながりも深まろう。それが子を守る力にもなっていく。悪鬼のつけ入る隙をみんなのスクラムで封じたいものだ。
话题再回到万圣节上,原来这也是一个驱逐恶魔的传统节日。在美国,“社区庆祝活动”的味道特别浓厚。在日本也一样,如果在小区等教育儿童的共同体感受这一乐事的话,想必一定能够加深彼此的了解和情感。而且,这也能成为一股保护儿童的力量。我们要共同参与来封堵恶魔窥觑的漏洞。