ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」は、遊覧飛行で眺めるほかない。人の目の高さからは浅い溝が走るだけで、何を描いたものか分からないそうだ。世には大きすぎて見えないものがある。
秘鲁的世界遗产“纳斯卡巨型地面画(Lines and Geoglyphs of Nazca and Pampas de Jumana)”只能乘坐游览飞机远距离观赏。据说,如果从人眼所处的高度来看,只能看见一条条浅浅的沟壑,根本就不知道它描画的是什么。世界上居然会有因为过大而没法观看的东西。
万物に質量を授けるヒッグス粒子が見つかったと聞いて、ついにやったかと感涙にむせぶ人は珍しい。「世紀の大発見」はえてして我らの理解を超え、その大きさを知るのは後世になる。
因为听到发现了给予世界万物以质量的希格斯波色子消息,而感动得痛哭流涕,哽咽地疾呼,终于成功了吗?这样的人估计极为罕见。因为“世纪大发现”一般来说总是超越了我等凡人的理解范围,要弄懂它的全貌只能依赖于后人。
英国のヒッグス博士(83)が半世紀前に予言したこの粒子。宇宙誕生の瞬間、好きに飛び回る他の素粒子に水あめのように絡み、全体を落ち着かせたとされる。その動きにくさこそが質量だ。鈍重になった素粒子たちは寄り集まり、水素などの原子、星や生命を生んでいく。
这是英国希格斯博士(83岁)曾经在半个世纪之前就已经预言了的波色子。在宇宙诞生的瞬间,它将那些任意飞舞的其它基本粒子像饴糖一般地聚拢在一起,并使之从整体上稳定下来。这种不易运动的状态就是质量。持重状的基本粒子聚集在一起便生成了氢等原子、星辰以及生命。
世界の物理学者は、欧州の巨大加速器でヒッグス粒子を探してきた。天地創造に迫る旅である。彼らは「99.9999%以上の確率」でそれらしき粒子を見つけたという。あると予測された17の素粒子は一通り確認されたことになる。
全世界的物理学家通过建于欧洲的巨型加速器来寻找希格斯波色子。这是一次探究创造天地之原理的旅行。据说,这些科学家们已经以“99.9999%以上的概率”发现了与此极为相似的粒子。这样,曾有预测认为宇宙间存在的全部基本粒子共有17种的学说将得到确认。
ただ、果てしなき時空を究める上で、この発見は始まりにすぎないらしい。地上絵でいえば、溝の何本かは見つけたが、空から全体像を眺めた者がいない段階か。宇宙の大方は未知の「暗黒」が占めるとされる。探究の旅に終わりはない。
然而,在探究漫无边际的时空问题上,这一发现仅仅还只是个开始。如果用地面画来作比喻的话,或许目前尚且还处于仅仅发现了有多少条沟壑,而从空中俯瞰全画的人物尚未出现的阶段吧。宇宙的绝大部分还是被未知的“黑暗”所占据着,这探究之旅将永无终结。
ビッグバンから137億年、まさか「作品」の一つが正体に肉薄してくるとは、「神の粒子」もびっくりだろう。こよい七夕の銀河を思い浮かべて、人類もやるもんだと杯を重ねるのもいい。つまみは粒(つぶ)ウニか何かで。
从宇宙大爆炸至今已经137亿年,没成想还仅仅是纠结在搞清楚其中一个“作品”的真相问题上死缠烂打,恐怕连“上帝粒子”也会为此而惊讶不已。当你今宵举杯痛饮之时,仰望七夕银河或许会浮想联翩感慨万千,我们人类还真是了不起啊!不知道下酒菜肴是海胆籽还是别的什么。