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书评赏析:被世界认可的日本式打盹(中日对照)

作者:来源  来源:沪江日语   更新:2015-9-1 11:25:37  点击:  切换到繁體中文

 

パリに留学中、私はよく地下鉄の車内で居眠りをしたが、あるとき、車内で眠っている人は他に誰もいないことに気がついた。地下鉄だけではない。カフェでうとうと眠ってしまうと、すぐにウエーターがきて「大丈夫ですか」などときいてくる。どうやらカフェで眠るのはご法度らしい。大学の授業でも居眠りしている学生は見当たらない。何人もの学生に「授業中に居眠りすることはないのか」ときいたところ、全員から「ない」という返事がきた。小中高の授業でも居眠りする人はいないという。要は、他人がみている環境のなかで眠るという発想そのものがないのである。


在巴黎留学时,我经常在地铁里打盹。有一天,我觉察到除了自己以外没有人会在车内睡觉。同样的事不仅仅发生在地铁。我在咖啡店迷迷糊糊要睡着的时候,服务员就会立刻过来问“您不要紧吧?”。似乎在咖啡店里是不许人打盹的。而在大学课堂中,同样看不到打盹的人。我就此询问了几个学生,他们全都回答说“没有这样的经历”。据说中小学、高中的课堂上也是如此。也就是说,他们没有想过在能被别人看到的环境里睡觉。


そうした常識をもつ多くの欧米人にとって、電車内でも授業中でも喫茶店でも会議中でも居眠りをする日本人の姿は驚きの対象にちがいない。本書はその居眠りを、表題から予想されるものとは異なり、社会人類学的にまじめに考察した本である。


对于带有这种常识的多数欧美人来说,看到在地铁里、课堂上、咖啡店、会议上打盹的日本人一定会大吃一惊。本书所写的打盹不同于书名所引发的猜想,是从社会人类学角度出发、认真考察后撰写而成的。


それによると日本の社会は、夜間の睡眠時間が比較的短く、昼間に各自がうたた寝や居眠りをする仮眠文化圏に属する。これは、一日の睡眠が夜間の一回だけで、睡眠そのものがプライベートな領域に閉じ込められた、ヨーロッパなどの単相睡眠の社会と著しい対照をなす(中間にシエスタ=昼寝文化圏がある)。日本では睡眠時間が短いことが勤勉さの証(あかし)とされる一方で、会議中などでの居眠りに比較的寛容なのはそのためだ。


据该书介绍,日本社会属于夜间睡眠时间相对较短、白天各自小睡、打盹的假寐文化圈。这与一天中仅在夜间睡眠一次、并将睡眠行为完全封闭在私人领域的欧洲等单相睡眠社会成显著对比(介于两者之间的还有午睡文化圈)。在日本,睡眠时间短成了勤奋的证明,因而人们对于会议中的打盹行为反而会相对宽容。


睡眠は一日のうちでもっとも時間をかける活動の一つである。だから、ある社会の睡眠のとり方について考察することはそのままその社会の時間のつかい方やそれをめぐる規範意識を考察することにつながる。私たちが日ごろ当然のようにおこなっている居眠りを考察することが、ここまで日本社会の特質をあぶりだすことになるのかということを発見させてくれる、とても知的で楽しい本だ。


睡眠是一天中最花时间的活动之一。因此,对社会整体的睡眠方式相关的考察,就相当于对这个社会的时间分配方式及相关规范意识的考察。这本书充满知性与乐趣,它会让我们发现通过考察平时习以为常的打盹行为,居然能如此深入地挖掘出日本社会的特质。


 

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