人生にはしばしばゲームのような場面がある。ビジネス、恋愛、人付き合いなどまさにそうではないだろうか?いかにうまく戦略を立ててかけ引きをし、自分の望む結果をもたらすか。それを理論的に研究したのが「ゲーム理論」である。日本ではあまり知られていないが、研究者がノーベル経済学賞を受賞したり、映画『ビューティフル マインド』のモデルになったりと、最近注目が集まっている。元々は複雑な数学の理論なのだが、分かりやすく解説された本もたくさん出ており、頭の体操のように楽しみながら触れることができる。
人生中常常会有像游戏般的场面。工作,恋爱,交际等不正是那样的吗?到底要制定怎样完美的策略,才可以带来自己期望的结果呢?游戏理论就是以此做理论研究的。虽然研究者不太有名,但他曾获过诺贝尔经济学奖,电影《美丽心灵》也是以他为原型,近来在日本受到极大的关注。另外,他出版了很多将原本复杂的数学理论讲解得浅显易懂的书,在把它作为脑部运动的同时,你也可以接触到属于他的思维模式。
そんなゲーム理論の中でも、代表的な「囚人のジレンマ」を紹介しよう。
介绍一个代表性的游戏理论,“犯人的窘境”。
囚人AとBは、ある犯罪の共犯者という容疑で逮捕された。AとBは別室に拘束されているため、これから行われる検事の取調べに対し、相手がどんな答えをするか分からない。検事が最初に示した条件は以下の通り。
犯人A和B由于被怀疑是某犯罪事件的共犯而被逮捕。因为两人被拘留在不同的房间,对于此后检察官的审讯,也就不会知道对方是怎么回答的。检察官一开始就列出了如下规定:
1. 2人とも黙秘すれば懲役1年ずつ(他の微罪で罰するしかないため)
1. 如果两人都保持沉默,判处每人一年有期徒刑(因只能判决轻罪)
2. 2人とも自白すれば懲役2年ずつ(罪が確定するため)
2. 如果两人都招供,判处每人两年有期徒刑(确定有罪)
3. 1人が自白し、1人が黙秘した場合。自白した方は執行猶予がつき釈放、黙秘した方は悪質とみなされ懲役3年
3. 一个人招供,一个人沉默的话,招供方将被缓刑释放,沉默方被认定是性质恶劣,判处三年有期徒刑。
あなたが囚人Aだった場合、「自白」と「黙秘」のどちらを選ぶだろう?
若你是犯人A,你选择“招供”还是“沉默”?
ぜひ簡単な図を作って考えてみてほしい。
希望你制作简单图形来考虑。
● 相手が自白した場合
对方招供的情况
あなたが自白なら懲役2年、黙秘なら懲役3年。
如果你招供判处有期徒刑2年,沉默的话3年。
よってこの場合は自白が有利。
如上情况,招供有利。
● 相手が黙秘した場合
对方沉默的情况
あなたが自白なら釈放、黙秘なら1年。
如果你招供就释放,沉默的话判处1年有期徒刑。
よってこの場合は自白が有利。
如上情况,招供有利。
こう見ると「自白」を選んだ方が有利に思える。が、もし2人とも「黙秘」を選んだ場合、懲役はたった1年ずつになる。ところが相手が「自白」を選んだら、懲役3年になってしまう......と出口のないジレンマにハマってしまうのだ。
这样看来,可以认为选择招供的一方更有利。不过,如果两人都选择沉默,最终只会判处一年徒刑。但要是对方选择招供的话(你没有招供),你就会被判处三年徒刑……这就陷入了一个没有出口的两难境地。
「囚人のジレンマ」は救いがないので気持ちがへこんでしまう例だが、ゲーム理論には実生活に役に立つポジティブな例もたくさんある。ちなみに数ある関連本の中で、一番おすすめなのは「ゲーム理論トレーニング」著者:逢沢明(かんき出版)だ。ぜひ気軽に触れてみていただきたい。
虽然“犯人的窘境”是一个没有救赎、让人心情沮丧的例子,但游戏理论中也有很多例子是对现实生活起积极作用的。顺便说下,在数量众多的游戏理论书中,我大力推荐《游戏理论之锻炼》,作者是逢沢明(かんき出版)。希望大家可以轻松阅读。