「知る者は言わず、言う者は知らず」という。物事を深く理解する人は軽々に語らない、との戒めだ。世の地震学者は今、この言葉を呪文のように唱えていよう。
俗话说“知者不言,言者不知”。这一警句的意思是,对事物有深刻理解的人往往不轻易说话。世上的地震学家如今恐怕要抱怨此言简直就是一句咒语。
3年前にイタリアで起きた地震で、直前に「安全宣言」を出した学者ら7人に、禁錮6年の判決が下った。危険を十分に知らせず、被害を広げた過失致死傷罪。求刑の4年を上回る厳罰である。
3年前意大利发生了一场地震,就在地震即将发生之前,有7名地震专家发布了“安全宣言”。对于这7人法院判决处以6年监禁,罪名是过失致死伤罪,理由是未能充分告知危险程度,以致扩大了受灾范围。这是超过了检察机关要求量刑4年之上的严厉判决。
一帯は当時、群発地震に見舞われ、不安が募っていた。発生6日前、7人は「知る者は語れ」を期待されてリスク検討会に臨む。結論は「大地震の予兆とする根拠なし」、防災局幹部は「安心して家にいていい」と踏み込んだ。遺族会によれば、やれやれと帰宅した中から30人ほどの犠牲者が出た。
这是一个地震多发地带,人们生活在不安之中。就在地震发生的6天之前,该7人在当地居民“知情者发表看法”的期待下出席了风险研讨会。结论是“缺乏预兆大地震的根据”,防灾局的官员则进一步理解为“可以放心待在家里”。据遗属会称,怀着总算能松一口气的心情回家的百姓中结果却有30人白白送了命。
死者309人、被災者6万人の現実は重いが、専門家は実刑に戸惑いを隠さない。山岡耕春(こうしゅん)名大教授は「驚いた。学者の責任を厳しく問えば、自由な発言や本音の議論を妨げる。長期的には住民にも不利益では」と語る。
尽管现实情况很严重,造成了309人死亡,灾民达6万人,可是,专家们并不能掩饰对于实际判处刑期的疑虑。名古屋大学教授山冈耕春先生表示说,“我很惊讶。倘若如此严厉地追究学者责任的话,那么势必将妨碍自由发表见解以及真实想法的讨论。从长远来说,对于民众并不见得有利。”
口が災いの元では、学者たちは黙り、万一の備えが綻びかねない。同じ地震国の住人として、科学の手足を縛るような判決には首をかしげる。弁護側は「まるで中世の裁判」と控訴する構えだ。
倘若主张人嘴是灾祸之源的话,学者们就会保持沉默,对于以防万一所作的准备很可能就无从谈起。同样作为地震国的居民,对于此番束缚科学手脚的判决,我百思不得其解。辩护方提起控诉认为,“完全是一种宛若中世纪的判决”。
福島の原発事故でも、東電や政府の関係者が民事と刑事の双方で訴えられている。被告席の背後にどっかと座る「安全神話」は、一片の安全宣言より罪深い。再び神話に頼ることのないよう、原子力に携わる全員が口を開く時だ。安全に関する限り、沈黙は「禁」である。
在福岛核电站事故中,东电以及政府的有关人员遭到了民事和刑事两方面的诉讼。大模大样地安置在被告席背后的“安全神话”远比一纸安全宣言罪孽深重得多。为了避免再次依赖神话,已经是那些从事原子能事业的全体成员开口说真话的时候了。只要还关乎到安全,沉默必须“禁止”。