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立秋已过 残暑依旧(中日对照)

作者:来源  来源:沪江日语   更新:2015-9-1 11:25:06  点击:  切换到繁體中文

 

暦の上の立秋は早いが、お盆を過ぎると暑さも「残暑」の名が似合ってくる。あざやかだった緑も心なしか黒ずんで、人にも景色にも夏の疲れが浮いている。ゆく夏と競走するように蝉の合唱ばかりが近所の公園林でかまびすしい。


日历上的立秋真是快,一过于兰盆节暑热也就适合起“残暑”之名来,原本郁郁葱葱的苍翠便毫无顾忌地开始泛黑,人也好,景也好一夏天的疲惫一古脑儿地都表现了出来。如同与即将过去的盛夏展开竞赛似的,附近公园树林里知了的大合唱显得格外喧嚣。


〈蝉は鳴く 神さまが竜頭(ねじ)をお捲(ま)きになつただけ/蝉は忙しいのだ 夏が行つてしまはないうちに ぜんまいがすつかりほどけるやうに〉。三好達治の詩に思わずうなずく蝉時雨(しぐれ)である。炎天の蝉声(せんせい)は暑さを割り増しにする。


<秋蝉鸣叫声声高,如同老天爷拧开了龙头放水哗哗淌/蝉很忙碌,像是要趁着夏天还没有走远的这段时间,赶忙将所有的能量都释放出来似的>。读了三好达治的诗歌后立刻联想到的便是蝉鸣似雨声,炎炎夏日里的蝉鸣更增加了暑热难耐。


それとは逆に、「涼」の字を見ると体感温度が下がる気になると先に書いたら、いくつか便りを頂いた。淡い墨で「涼」と大書されたはがきは、眺めて風が吹く心地がした。凉(すず)さんという女性からのお手紙もあった。


与此正好相反,一看到“凉”字就会觉得温度有所下降,不久前在栏目里谈到了这一看法后,还真的收到了一些读者来信。说是用淡墨书写一个大大“凉”字的明信片,光看着就觉得微风习习。也有名叫凉姐的女性的来信。


さんずいではなく、にすいの凉だが意味は同じだ。旧姓は谷川さんだそうで、「何より夏向きの名前です」。高齢とおぼしき男性は「たたずまいやセンスの涼しい人に憧れる」と書いていた。達筆の文面に、唐突だが向田邦子さんのエッセーが脳裏に浮かんだ。


凉字是两点水,不是三点水,不过意思都一样。旧姓中有姓谷川的,只是一个“特别适合夏季的名字”。一位看上去像是上了岁数的男性在信中说,“憧憬哪些生活方式以及感觉很凉爽的人”。面对其文笔优美的来信,突然间脑海里浮现出了向田邦子女士的随笔。


その涼やかな一節。「水羊羹の命は切口と角(かど)であります。宮本武蔵か眠狂四郎が、スパっと水を切ったらこうもなろうかというような 鋭い切口と、それこそ手の切れそうなとがった角がなくては、水羊羹といえないのです」。見事なセンス、水羊羹を買いに走りたくなる。


这是一段尽显凉爽的文章,“栗子羹的生命在于其切口和边角,就像是剑客宫本武藏或是眠狂四郎那样的手法,一下子将水控尽了就能看到极为锐利的切口,还有几乎能将手拉开似的边角,如果做不到这两点,那就根本谈不上栗子羹”。多么厉害的感觉啊,真想立刻去买栗子羹。


今週もきびしい残暑が続くという。心身双方で涼を味わいながら秋の便りを待ちたいものだ。体をいたわり、蝉は鳴くに任せておいて。


据说未来一周还将继续酷暑难耐的秋老虎天气。真想从身心这两方面 充分享受凉爽的快活,同时耐心地等待着秋天的降临。调整好身体,蝉啊,你就尽情地歌唱吧!


 

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