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关于《家庭型社会》的探讨(深度好文、中日对照)

作者:贯通日本…  来源:本站原创   更新:2016-4-12 8:47:46  点击:  切换到繁體中文

 

コスパが悪い日本がヨーロッパより「家族向け社会」でない理由5つ

成效比不佳的日本与欧洲相比并非《家庭型社会》的5个理由

「結婚なんてコスパが悪い」と言って、結婚したがらない独身男性が増えている。家族をつくることをコスパと流通用語で表現すること自体がおかしいという論調もあるが、結婚したがらない人の気持ちもわからないわけではない。仕事してそれなりに自立・安定した生活ができている独身者にとっては、日本で結婚して子育てをするほうがリスクが高いだろう。

以“结婚的成效比不佳”为由不想结婚的单身男性越来越多。虽然也有用流行用语“成效比”来表现组成家庭这件事本身有点离谱的论调,也并非不能理解不想结婚人士的心情。对于参加工作以后相对自立,生活稳定的单身人士而言在日本结婚生子也许是件高风险的事情。

 

筆者はフランス在住だが、ここで生活していると、日本がいかに結婚して子育てする“家族向け”の社会でないかがわかる。日本はヨーロッパ諸国に比べ、家庭をもつことの良さを実感できる機会が少なく、逆に負担ばかりが大きい社会構造をもっているからだ。

笔者常住在法国,在这儿生活能够体会到日本并不是像结婚生子那样的“家庭型”社会。因为日本与欧洲各国相比,没有能够切身体会拥有家庭优越感的机会,相反地有着沉重负担的社会结构。

 

そこで今回は、日本がヨーロッパの国に比べて、「ファミリー向け社会でない理由」を5つ紹介する。一億総活躍社会を目指す日本は、これらの問題点を改善していくべきではないだろうか。

鉴于此,这次来介绍一下日本与欧洲国家相比“并非家庭型社会”的5点理由。将“一亿总活跃社会”作为目标的日本是否应该改善这些问题?

◎一億総活躍社会

「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」の「新・三本の矢」の実現

◎一億総活躍社会

实现“孕育希望的强大经济”“编织梦想的育儿支援”“让人安心的社会保障”之“新三支箭”。

 

1勤務時間が長すぎる 工作时间过长

日本人は忙しい。2009年度経済協力開発機構(OECD)の調査では、日本人の1日の平均睡眠時間は7時間50分。1位のフランスより1時間も少なく、18カ国中、韓国に次いで2番目に短かった。勤務時間の長さがその原因の一つとされており、ビジネスパーソンの6割が睡眠不足を感じているという報告もある。

日本人很忙碌。根据2009年度经济协力开发机构(OECD)的调查,日本人每天的平均睡眠时间为7小时50分钟。比处在第1位的法国少1个小时,在18个国家中韩国紧随其后为第2短。有报告称工作时间的长度是其原因之一,从商人士的6成人数感觉睡眠不足

 

夜8時には家族全員が食卓について夕食を食べる習慣のあるヨーロッパに比べると、日本人は圧倒的に家族と過ごせる時間が短い。日本の職場環境は勤務時間が長いのに加え、職場の飲み会に参加しなくてはならないという企業風土があるため、「家庭よりも仕事が優先」という価値観が根付いている。

跟晚上8点钟所有家庭成员聚在餐桌上一起吃晚餐习惯的欧洲相比,日本人可以与家人一起度过的时间压倒性地少。由于日本的职场环境具有除了工作时间长之外还要参加公司会餐的企业文化,导致“工作优先家庭次之”的价值观根深蒂固。

 

妻や子どもがいても、仕事に忙殺され、心を通わせるコミュニケーションをとる時間がなければ、「家族がいてくれて良かった」と実感できる機会はない。家族に感謝されているという実感もなく、家のローンと子どもの教育費を稼ぐために、毎日睡眠時間を削って働く生活を考えれば、結婚しないで独身のままでいたいという選択も理解できるのではないだろうか。

即使有妻子和子女,假如因工作太忙而抽不出时间交心,那么就不会有体会“有家真好”的机会。一想到没有被家人牵挂的感受,为了赚取房贷和子女的教育费,即使牺牲睡眠时间也要去工作的生活,不如不结婚保持单身的选择也并非不可理解。

 

2まとまった休みが取れない  无法获取累积的假期

ヨーロッパ家庭と日本家庭の習慣で最も大きな違いといえば、バカンスの有無である。ヨーロッパ人は毎年夏になると3週間程度のまとまった休みをとり、家族で旅行に出かける。子どものいるヨーロッパの夫婦に、「あなたは何のために働くのですか?」と質問すると、「子どもたちと一緒にバカンスに行くためだ」と答える人がとても多い。子どもがいるヨーロッパ人にとっては、まさしく「バカンスが生きがい」なわけだ。

欧洲家庭和日本家庭的习惯中最大的差异是连休制度的有无。欧洲人到了每年夏天会请3周左右的连续休假,一家人出去旅游。如果向有子女的欧洲夫妇提问:你为什么而工作?回答“为了能跟孩子一起休长假”的人非常之多。对于有子女的欧洲人来说,似乎是“活着的意义就是休长假”。

 

ヨーロッパ人夫婦がバカンス先でゆっくりと子どもたちと話す時間を大切だと感じるのは、日々の仕事から完全に解放された時間を持つことで、子どもの成長や家族の温かさを実感し、「努力する意味」を見出すことができるからである。

之所以认为欧洲人夫妇在连休度假地自在地同子女说话的时间非常重要,是因为通过拥有完全摆脱每天工作束缚的时间,可以切身体会子女成长或者家庭的温暖,可以找到“努力的意义”。

 

逆に、日本は祝日が多いわりに、有給休暇の消化率が低く、まとまった休みがとれない。このような日本型の休み方では、ヨーロッパ人のようにゆっくりと家族のために時間を割くことはできず、完全に普段の生活から離れることもできない。それどころか、「家族のために頑張る意味」なんて見いだせず、休日は単純にエネルギーを補給して終わりになってしまう。

与之相反,日本的庆祝节日虽然不少,但是带薪假期的消化率较低,无法取得连休假期。像这样的日本式休假,无法像欧洲人那样自由地为家庭安排出时间,也没办法完全脱离现实的生活。更别提找寻什么“为家庭努力的意义”,假期只是单纯地补充点能量了事。

 

よって、分散した細切れのような休み方は、ファミリー向けではない。家族向け社会を実現したいのなら、仕事から完全に開放され、家族だけに集中できる時間を作ってあげるべきだ。

所以,分散切段式的休假方式并不是针对家庭的。实现家庭型社会,必须从工作完全解脱,并创造出可以专注于家庭的时间。

 

3教育費が高すぎる 教育费高昂

金銭面の問題を考え、結婚しない人生を選ぶ人も多い。家庭を持つことによる大きな金銭的負担のひとつといえば、教育費。なぜ日本の教育費はこんなにも高いのか?それは、日本は教育への公的支出が著しく少ないからである。

考虑到金钱方面的问题而选择不结婚的人生的人也很多。有了家庭以后,较大金钱负担之一即是教育费用。为什么日本的教育费用如此之高?那是因为日本对教育的公共支出非常少

 

経済協力開発機構(OECD)に加盟する34カ国の中で、高等教育に対する公的支出の割合はワースト2位。国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的支出の割合に至っては、最下位である。

在经济协助开发机构(OECD)的34个加盟国里,对高等教育的公共支出比例为倒数第二位。而对教育机构的公共支出占国内生产总值(GDP)的比例处于末位

 

それに対し、フランスの国立大学は授業料はゼロ。デンマークは学費は無償、アイルランド、ルクセンブルグ、マルタでは授業料は無償である。イギリスでも「卒業後払い制度」があり、無償から63万円の間で決める制度が導入されている。

与之相反,法国国立大学的授课费为零,丹麦的学费为免费,爱尔兰卢森堡马耳他的授课费为免费。即使在英国也设有“毕业后支付制度”,导入了学费从免费到63万日元区间的制度。

 

本来なら、世界有数の先進国である日本はもっと教育費に予算を割くべきである。国民の教育水準を上げるのは政府の責任であり、義務だ。家庭における貧富の差に関係なく、誰もが高等教育をうけられる社会にしていく必要がある。

从道理上讲,作为全球少数先进国之一的日本对教育费用理应加大投入预算。提升国民教育水准是政府的责任亦是义务。这无关乎家庭的贫富差距,有必要建成无论是谁都可以接受高等教育的社会。

 

世界の常識は学費無化の方向にあるのに、日本の教育費にかける予算はあまりに少なく、各家庭の負担が大きすぎるから、「結婚はコスパが高い」なんて言われてしまうのだ。

世界的常识向无学费化方向发展,而日本的教育费用预算实在少得可怜,因为各个家庭的负担过重,所以被称为“结婚的成本时效太高”。

 

4水商売の存在 夜店的存在

ホステスやホストがいる水商売の存在も、ファミリー向け社会の実現には妨げとなる。もちろんヨーロッパにも売春婦やストリップバーのような水商売産業があるが、日本ほど大衆化していない。夜の世界への距離が、日本は他の国に比べてとても近いのだ。

有女公关或者男公关的夜店也会阻碍家庭型社会的实现。当然欧洲也有妓女或者站街女等夜店产业,但没有像日本那样大众化。夜生活的距离日本要比其他国家近很多。

 

水商売が身近であることによる社会の影響は、かなり大きい。上司との飲みで、キャバクラや風俗に連れていかれることも少なくない。家庭があるのに、キャバクラ通いがやめられない男性は意外と多い。キャバクラや風俗が原因で、夫婦・家族関係に亀裂が入ったという人も珍しくはないのではないか。

夜店在生活半径里对社会的影响是相当大的。跟上司一起喝酒被带到夜总会或者风俗店的情况也并不少见。尽管有家庭,但是不能控制去夜总会的男性要比想象的还要多。

 

反対に、このような誘惑が最初から一般的ではないヨーロッパでは、水商売が原因で離婚に至ったという話はあまり聞かない。そもそも働く男性の息抜きの場として、キャバクラという「外の世界」に求める社会や風習自体がおかしいように思う。ファミリー向け社会という観点からは、水商売の存在は邪魔である。

相反,在这种诱惑本来就并不普遍的欧洲,因夜店的原因而导致离婚的话题鲜有耳闻。论其根源,追求作为男性解压场所的叫夜总会的“外面的世界”的社会或者风俗本身就很奇怪。从家庭型社会的观点来看,夜店的存在起着负面作用。

 

5遊ぶ場所が多すぎる 过多的娱乐场所

一見すると、遊ぶ場所が多いのはファミリー向けだと思われるかもしれないが、逆である。日本にはカラオケボックスやボーリング場、ゲームセンターなどの娯楽施設が、ヨーロッパの国に比べて非常に多いが、これが「家族で過ごす時間」の妨げになっている。

乍一看,娱乐场所多可能会产生面向家庭的错觉,而事实恰恰相反。在日本卡拉OK或者保龄球馆游戏中心等娱乐设施相比欧洲国家非常之多,反而会影响“与家人共度时光”。

 

筆者はフランスに来て間もないころ、フランスには遊び場が少なくとても退屈に感じた。日曜日にはどこのお店も閉まってしまうので、出かけることもできない。家族と家で過ごすしかないわけだ。

笔者刚来法国不久,由于法国的娱乐场所较少,所以感觉有点寂寞。到了星期天哪儿的商店都会歇业,所以没办法出门,只能呆在家里陪家人。

 

しかし、だんだんこれに慣れてくると、することが何もない状態でも有意義な時間を過ごせるようになってくる。「何かをすること」が休日の目的ではなく、「家族と一緒に過ごすこと」が目的となり、家族間のコミュニケーションが活発になる。

不过慢慢适应了以后,即使无事可做,也可以有意义地消磨时间。“做点什么”并不是节假日的目的,而是“与家人一起度过”,家人间的沟通也变得活跃。

 

家族というのは本来、一緒にいて何もすることがなくても居心地の悪さを感じないというのが理想であり、休日というのは何をしなくても「あなたがいてくれるだけでいい」というメッセージを伝えられる絶好の機会でもあるはずだ。常に何かをしていないと落ち着かない状態に陥りやすい便利な日本社会では、家族との繋がりを実感できる機会が奪われてしまうのではないだろうか。

最理想的家庭应该是在一起无事可做也不会感觉心情不好,节假日应该是即使什么也不做也可以传递“只要你在就好”的情感的绝佳机会。在一旦无所事事就很容易陷入不踏实感的生活便利的日本社会,也许已经被剥夺了能够感受家庭融洽氛围的机会。

 

 

終わりに 结束语

逆に言えば、日本は結婚しない独身貴族には居心地のいい国のように思う。一人でいるのが好きで、自由に自分の趣味に時間を割き、仕事が大好きな人にはこれほどいい国はないのではないか。

反而言之,对于不结婚的单身贵族而言,日本可能是感觉不错的国家。对于喜欢一个人呆着,可以自由地为自己喜欢的事情分配时间,而且喜欢工作的人来说没有比这个国家更好的了。

 

日本がこんな社会だから、恋愛に興味を示さない独身を貫こうとする若者が増えたのも、ある意味で当然の結果だろう。「結婚なんてコスパが悪い」という主張は、正しい。

因为日本是这样的社会,对恋爱没有兴趣而要贯彻独身主义的年轻人增多也是必然结果。所以,“结婚的成效比不佳”的主张是正确的。


 

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