売名が目的なら、ずいぶん安く売ったものだ。いや、高くついたというべきか。iPS細胞の「実用」で騒がせた森口尚史(ひさし)氏(48)である。「気鋭の学者」だったのは1日だけ。氏は手柄話の大半を虚偽と認め、たちまち怪人の扱いとなった。
若以扬名为目的,一般总要贱卖。不然,或许应该高价出售?这就是因为iPS细胞的“实际使用”而闹得沸沸扬扬的森口尚史先生(48岁)。作为“精神抖擞的学者”仅仅才一天,经确认,这位先生自吹自擂故事大半都是虚假的,所以,很快地就被人当作了不可思议的人。
山中伸弥教授にノーベル賞をもたらした万能細胞を、いち早く治療に使ったとすれば医学史に残る出来事だ。読売新聞が1面トップで報じ、共同通信が追いかけ、配信先の地方紙やテレビ局が伝えた。
倘若将为山中申弥教授带来诺贝尔奖的万能细胞率先用于临床治疗的话,那必定是件名垂医学史册的美事。读卖新闻在头版显著位置进行了报道,共同通信社紧随于后,信息发布地的地方报纸以及电视台都相继作了宣传报道。
うそと分かり、各社はおわびや検証に追われている。記者会見では、質問というより詰問の矢がぶすり、ずぶりと、しどろもどろの藪に突き刺さった。手術は6回ではなく1回、私は見学しただけ、証明は難しいと、発言は後退を続ける。
当得知这是虚假欺骗时,各媒体在舆论压力下不得不进行道歉以及验证。在记者见面会上,严于提问的质问矛头犀利,直刺错综复杂的要害之处。什么手术并非6次,而是1次啦,我只是观摩了一下啦,证明有困难啦,等等,发言一个劲儿地在往后退。
いずれボロが出る作り話を堂々と語ったのはなぜか。世間の関心は「治療」のてんまつより、森口氏その人に移りつつある。氏の研究には国も助成しており、後始末が大変だ。
堂而皇之地叙述着最终总会漏出破绽的假话,这是为什么?全社会所关心的中心正在从治疗”的全过程逐步转移到森口先生本人的身上。对于这位先生的研究,国家也是提供了赞助的,因此善后工作将会十分棘手。
多くの難病患者と家族が、iPS細胞に希望をつないでいる。だが、ここで拙速に流れては新技術に傷がつきかねない。病床の思いを誰よりも知る山中さんだが、さらに研究を重ねて万全を期す方針という。雑音に動じず、先を急いでほしい。
疑难杂症的众多患者及其家属在iPS细胞上寄予很大的希望,然而,就此流于草率导致的失败,很可能对这门新型技术造成伤害。就连比任何人都更了解临床意义的山中先生也主张反复进行研究,以期万全之策的方针。希望在不为杂音所动前提下,加快走向目标的步伐。
それにしても、待つ人の渇望、待たれる者の重圧や覚悟にお構いなしの、はた迷惑な一人芝居を見せられた。森口氏に転職をお勧めした上で、有名大学の肩書、専門家の威光、何より「旬のスクープ」に弱い、我らメディアの習性を戒めたい。
即便如此,还是让人们看到了一场并不想看到的,不顾期待者的渴望和被期待者的沉重压力以及感受的单人戏剧。希望在规劝森口先生调动工作的前提下,规范我们媒体对于名牌大学的职务、专家的权威,甚至是“热点新闻的抢发”比较发怵的习性。