手元のスクラップ帳をめくると、ちょうど10年前の今日、国連で拷問禁止条約議定書案なるものの採決があった。これに米国が横やりを入れた。子細は端折 (はしょ)るが、つまり採択の阻止に出た。9・11テロのあとタリバーン兵らを片っ端から拘束し、深刻な人権侵害が漏れ聞こえていた頃だ。
翻开手头的剪报本,见有一条消息称,正好是10年前的今天,联合国将要对一个相当于《保护人人不受酷刑和其他残忍、不人道或有辱人格待遇或处罚宣 言》议定书方案的文件进行表决。对此美国则横插一杠子,细节此处就不详谈了,总而言之是要阻止文件的通过。当时,正是在9.11恐怖事件之后,美国忙乎着扣留基地组织的士兵,严重侵犯人权的情况泄漏于世的那个阶段。
採決で米国を支持したのは、中国、リビア、イラン、スーダン、ウガンダ、パキスタン……などだった。ご存じのとおり、多くは人権の軽い国である。そしてこの採決では、日本も米国に与(くみ)した。
在表决中,支持美国的有中国、利比亚、伊朗、苏丹、乌干达、巴基斯坦……等等。正如众所周知的那样,大部分是比较轻视人权的国家。当然,在这次表决中日本也支持美国。
取材していて、人権問題の国際組織の人から「日本は今度もアメリカと共闘したね」と皮肉られたものだ。その後のイラク開戦でも日本はひたすら米に追随した。顔見知りの他国の記者から「従順すぎないか」などとよく突っ込まれた。
在采访过程中,受到了人权问题国际组织一些人带有讽刺口吻的嘲弄,“这回日本算是与美国共同作战了啊”。在此之后发生的对伊拉克开战问题上日本也是一味地追随着美国。因此,还时不时地受到一些只是脸熟的记者的质问,“只是顺从吗?”
だから「対等の関係」など建前だと分かっていても、オスプレイ配備をめぐる野田首相には脱力した。「米政府の方針であり、(日本から)どうしろこうしろと言う話ではない」では、言いなりの中間管理職さながらだ。
因此,即便明明知道所谓“对等的关系”只不过是徒有其表,但对于在配备鱼鹰式飞机问题上野田首相的态度还是深感失望。“这是美国政府的方针,并不是可以(由日本)颐指气使的事”,如此程度的表达,充其量也就是中层管理者的身份。
条約上拒めないのと、何もしないのは違う。トップがこれでは沖縄の民意は米側に届くまい。「安全が確認されるまでは飛ばない」の説明も原発とウリ二つだ。その原発はあっさり再稼働した。
因为条约而无法拒绝和不作为是不同的,如果首脑只是这种态度的话,冲绳的民意就决不可能转达到美国方面。“在完全问题未能明确之前不允许飞行”的解释和核电站问题一样,就像是一对孪生兄弟,核电站可是顺顺当当地已经重新启动了。
昨日の山口県岩国市への陸揚げを、投票が迫る知事選への損得でしか見ない政治家もいるようだ。場当たり的ではぐらかしの多い政治の先に、どんな国の姿があるのか。明るい想像が浮かばないのがつらい。
似乎有些政治家只是关心昨天在山口县岩国市卸船一事对投票日近的知事选举之得失影响如何。逢场作戏诡辩连连的政治状况下,能指望看到什么样的国家形象呢?必须失望地承认,实在想象不出会有什么令人振奋的结果。