高級ブランド、子供服に注目 グッチ、フェンディーetc
グッチやフェンディ、ステラ?マッカートニーといった欧米の高級ブランドが、相次いで子供服に本格参入している。デザインは大人のミニチュア版から子供らしいほんわか系までさまざま、価格も高級路線から割安志向まで多様だが、なぜ今、子供服なのか。
■日本からアジアへ
白のスーツ、ブルーのスポーツウエア、ピンクのワンピース。スポーティーな服を着こなした子供たちがキレのある動きで踊り、ポーズを決める。胸にはアルマーニのイーグルマーク。先月、六本木ヒルズで開かれた「アルマーニジュニア」のファッションショーの一幕だ。
アルマーニは、1981年に子供ラインを開始。今回、世界的に強化することが、イタリア本社の方針で決まったという。
日本では今年3月、表参道ヒルズや百貨店内に、ジュニア単独の直営店を5店舗、開店する。商品は、中国を中心とするアジア圏で生産する。欧州製より価格は2割減になり、店頭に2~3週間早く並ぶと見込む。
同じくイタリアの老舗ブランドでは、グッチとフェンディが昨年、子供服を始めた。いずれもイタリア製で、ぜいたくな素材と仕立てによる高級感をアピールする。
グッチは「チルドレンズコレクション」を昨年11月20日の「世界こどもの日」に世界6カ国で発売した。デザイナー、フリーダ?ジャンニーニは、子供への関心が高いという。トレードマークの赤と緑のリボンを配したスエードのトレンチコートなど、シャープな大人っぽさが特徴で、靴など小物もそろう。
グッチは2005年から、ユニセフによるアフリカの子供への支援プログラムに協力してきた。子供服ライン開始を記念して、これまでの約900万ドルに加え、新たに100万ドルを寄付したという。
フェンディの子供服は、メンズと小物を手がけていたシルビア?フェンディがデザインする。自身に女の孫が生まれたのがきっかけだ。アンゴラとカシミヤの入ったニットなど大人と同じ高品質で、価格は子供服市場の最高ランクと位置づける。
一方で、シンプルなデザイン、比較的低い価格など「子を持つ母親」の配慮を前面に出すのが、昨年11月に販売開始した「ステラ?マッカートニー?キッズ」だ。自身が昨年4人目の子を出産したステラはベジタリアンで、毛皮や皮革を使わないなど、環境への配慮を強調するデザイナーだ。柔らかい中間色の組み合わせが子供らしい。
09~10年にGAPと協力した子供服ライン「GAP?バイ?ステラ?マッカートニー」が大当たりした。それを受け、本格的に乗り出した。子育て中でも買いやすいようにと、インターネット経由の販売が中心で、200カ国に配送システムがあるという。
マルニは、イタリア本社が09年に休止した子供服「マルニバンビーノ」を、日本法人マルニジャパンが昨年秋から復活させた。デザインは本国だが、生産を中国と日本で行うことで価格を従来の5~6割に抑える。
マルニジャパンの前出政伸社長は「少子化だからこそ1人の子にかける金額が増える」と期待する。将来は中国、韓国への進出を視野に入れるが、両国では日本で売れているブランドが売れるという法則があるという。「そのために日本でブランドを確立しておく必要がある」
■「イクメン」の需要も期待
「世界的にぜいたく品の消費が落ち込み、ブランドが多角化を目指し、その一環で子供服が注目されたのでは」と、子供ファッション誌「セサミ」の編集長を35年間務めたジャーナリスト堀田瑞枝さんは言う。
日本を窓口にアジアの新興市場も意識しているとみる。来日した中国人が、買い物と一緒に流行を持ち帰るように、日本はアジアにおけるショーウインドーの役を果たしているという。
加えて日本では、子育てに熱心な「イクメン」が象徴する若いファミリーの家族回帰が、子供服需要を後押ししそうだという。若い親は、男女ともに好きなブランドを持ち、ファッションを表現と考える世代だ。
「自分たち家族が幸せに見えるかと意識した時に、お気に入りのブランドに手が伸びる。デザイナー自身に子供がいるなど、ストーリーのあるブランドに人気が集まるのではないでしょうか」と堀田さんは話す。(安部美香子)
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高级品牌进军童装市场
Gucci,芬迪,斯特拉·麦卡托尼等欧美的高级品牌相继正式进军童装行业。设计上从成人服装的迷你版到小孩的可爱装变化多端,价格也从高端路线到平价风格等各种各样。为什么如今众多奢侈品牌都开始致力于童装业呢?
■从日本到亚洲
身着白色西服,蓝色运动装,粉红色连衣裙等轻便服装的孩子们在明快的节奏中轻松舞动,摆出各种造型。胸口的鹰型阿玛尼标记在舞台上熠熠生辉。这是上个月在六本木新城举办的“阿玛尼少年”品牌时装秀中的一幕。
阿玛尼品牌从1981年就开始了童装系列。这次在意大利总公司的方针里也决定面向全世界强化这一路线。
今年3月日本表参道新城和百货商场里,开出了5家专卖童装的阿玛尼直营店。商品都在以中国为主的亚洲圈内进行生产。与产自欧洲的相比,预计价格上要便宜20%左右,上市时间要早2~3周。
同样意大利的著名品牌中,Gucci和芬迪也从去年开始了童装的发售。都是产自意大利,以奢华材质和精细做工来强调它的高级质感。
Gucci在去年11月20日“世界儿童日”同时在6个国家内开始发售“Children Collection”系列童装。设计师弗里达·贾娜妮据称非常关心儿童,用红绿丝带的品牌标记,配上仿麂皮的双排扣风衣等显示出明显的成人时装风格,还搭配有鞋子和装饰物。
Gucci从2005年开始就大力协助日本儿童基金会对南非贫困儿童的援助项目。为了纪念童装系列的创立,在已捐赠了约900万美金的基础上,又追加了100万美金。
芬迪的童装由负责男装和小物件的设计师Silvia Fendi设计。设计契机则是其孙女的出生。材质上主要采用和成人时装同样高品质的安哥拉毛呢和咯什米尔羊绒等顶级针织制品,因此价格也成为童装市场的最高代表。
另一方面,以简单的设计,相对实惠的价格等优先照顾妈妈级女性的是,从去年11月开始销售的“斯特拉·麦卡托尼童装”。去年起有了第四个孩子的斯特拉是个素食主义者,一位不使用毛皮和皮革,强调保护环境的设计师。其作品大多采用柔和中间色的组合,很适合孩子的天真可爱。
09~10年联名GAP打造的童装系列“GAP By Stella McCartney”开始大为流行。由此斯特拉·麦卡托尼正式进军童装业。为了主妇们照顾小孩的同时也能方便购物,该品牌还建立了以网络销售为中心,可向全球200多个国家配送的销售系统。
玛尼品牌,其意大利总社在09年中止的童装品牌“maruni bambino”于去年秋天由日本法人Marni·Japan恢复发售。设计还是来自意大利,生产则是在中国和日本,这样一来,价格就降低了40%到50%。
Marni·Japan的前出政伸社长很看好童装市场,对此称“因为日本已经进入了少子化时代,虽然只有一个小孩费用反而有所增加”。将来还考虑要进军中国和韩国市场。而在这两个国家通常很容易接受来自日本的畅销产品,“因此,在日本先确立我们的品牌地位就显得尤为重要”。
■“超级奶爸”们的需要也值得期待
担任了35年儿童时尚刊物“SESAME”总编的新闻记者堀田瑞枝谈到:“或许是全球性奢侈品牌的消费陷入了低迷时期,众多品牌都在考虑多元化发展,从而使得其中重要一环的童装行业就得到了关注”。
以日本为窗口的亚洲新兴市场开始受到欧美大牌的关注。来到日本的中国人在购物的同时也带回了流行元素,可以说日本逐渐成为亚洲的时尚橱窗。
另外在日本,喜欢照顾孩子的“超级奶爸”象征了年轻家庭的家族回归,也推动了童装市场的发展。年轻父母们不论男女,都是希望拥有自己喜爱的品牌来表现时尚的新一代。
堀田先生还表示“现在的年轻一代在意识到自己家庭是否幸福时,就会去接触自己喜爱的服装品牌。设计师自身拥有小孩等有发展渊源的品牌不是更受欢迎么?”(安部美香子)
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