放射線から身を守るには…外出せず、肌を露出しない
福島第一原子力発電所2号機で爆発があり、周辺地域でも通常よりかなり高いレベルの放射線量が測定された。被曝(ひばく)から逃れ、身を守るにはどうしたらいいのか。専門家に聞いた。
Q 放射線が放出されると、何が怖いの?
A 高いレベルの放射線を浴びることだ。高いレベルの放射線を浴びると、体内の細胞のDNAが傷つけられ、細胞分裂ができなくなる。血液の成分をつくる骨髄が最もダメージを受けやすく、白血球など、免疫にかかわる細胞が作れなくなってしまう。
Q 今回放出された放射線の量は、どのぐらい?
A 原発の2~3号機付近で1時間あたり400ミリシーベルトの放射線が検出された。私たちは普通に生活しているだけでも、年間2.4ミリシーベルトの放射線を浴びている。今回の線量は、その場に22秒いるだけで、1年間で浴びる量に相当する。
ただし、近くで被曝しない限り、治療が必要なほどの健康被害をうけるリスクは高くない。政府は付近の住民20~30キロ圏内の人にも屋内待避するよう求めた。今後、放射線量がどう変化するのか、注意する必要がある。
Q 放射線から身をまもるには、どうすればいいの?
A (1)放射線に近づかない(2)放射線から遮蔽(しゃへい)された場所にいる(3)時間の経過を待つ――の三つが大原則だ。
人間の体が放射線を大量に浴びることを「外部被曝」という。放射性物質が口や傷口などを通じて体内に入り、体の内部から放射線を浴びることを「内部被曝」という。放射性物質を身体に付着させたり、吸い込んだりしないようにするため、まず屋内にとどまり外にでないことが肝心だ。屋内にいる場合はドアや窓を閉め、換気扇やエアコンをとめて、外気を遮断する。
Q 避難などでどうしても外に出なくてはならない場合は?
A 帽子をかぶるなど、肌を露出させない服装をした上で、鼻や口を湿らせたマスクやハンカチで覆う。ハンカチがなくても、トイレットペーパーを折りたたんで口にあてるといった方法もある。
雨が降った場合は、空気中に浮遊している放射性物質が雨と共に落下するので、雨にぬれないようにすることが重要だ。
Q 体に付着したら、どうすればいいの?
A まず、服に放射性物質が付着した場合は、衣服を脱いで、ポリ袋に入れて口を縛っておく。
体に付着した場合は、ぬるま湯などで体をふいたり、シャワーで洗い流したりして「除染」を行うことが必要だ。除染できれば、放射性物質は身体から取り除かれる。そばにいる人に影響を与えるおそれはなく、避難所などで生活しても問題ない。
Q 作業員らが、近くで高レベルの外部被曝をした場合は?
A かなり高いレベルの放射線を浴びた場合、白血球など免疫にかかわる血液細胞が作れなくなってしまうので、専門の医療機関で骨髄移植や臍帯(さいたい)血移植といった治療が必要となる。ただ、よほど近距離でなければ、治療が必要なほどの被曝をする危険性は低い。チェルノブイリ原発事故でも、強制避難は原発から30キロ圏内だった。
Q 内部被曝に対しては、どうすればいいの?
A 放射性物質の種類に合った薬を飲んだり、点滴したり治療が必要だ。例えば、ヨウ素の場合は安定ヨウ素剤、セシウムならプルシアンブルー、プルトニウムなどはキレート剤を飲むか点滴する。
安定ヨウ素剤は一般には市販されておらず、自治体などが備蓄している。むやみに飲むと副作用の恐れもあるため、避難所や救護所などで、専門家の指示に従って服用する。そのほかの治療薬は、被曝医療が専門の放射線医学総合研究所などに備蓄されている。
Q うがい薬にもヨウ素が含まれているけど?
A うがい薬やのどスプレー、消毒用せっけんなど、ヨウ素が含まれている薬はたくさんある。しかし、これらの市販品は飲んではいけない。ヨウ素以外の成分も多く含まれ、体に有害な作用を及ぼす可能性もある。そもそも、ヨウ素が含まれる量が少なく、予防効果はない。
Q 放射性物質は風にのって、飛んでこないの?
A 放射性物質は、遠くなればなるほど、放射能は薄まる。ヨウ素131は空気より重いので、風が弱ければあまり遠くまで拡散しない。現段階では、例えば200キロ以上離れた東京の人が、むやみに心配する必要はない。
〈安定ヨウ素剤〉放射性物質の一種であるヨウ素131が体内の甲状腺に取り込まれるのを防ぐ薬。体内被曝(ひばく)による甲状腺がんを防ぐ効果がある。あらかじめ吸い込むことが予想される場合に予防的にのんだり、吸入後に治療的にのんだりすることがある。ただし、一時的に副作用で甲状腺機能が低下する可能性もある。成人は甲状腺がんになる恐れがほとんどないことなどから、原子力安全委員会によるヨウ素剤予防投与の方針は、40歳未満の人を対象として、1回のみの服用としている。また、ヨウ素過敏症の人などは服用してはいけないとしている。
〈被曝〉放射線が人体に当たること。体の外から被曝する「外部被曝」と、放射性物質を鼻や口などから吸い込んでしまって体内から被曝する「内部被曝」がある。内部被曝は、放射性物質を含んだ空気を吸い込むだけでなく、汚染した物や手を口にしたり皮膚や傷口から入ったりしても起こる。防ぐためには、まず外出を控え、窓を閉めるようにすること。屋外にいる時には、マスクやハンカチなどで鼻や口を覆い、呼吸で取り込まないようにする。また大気中の放射性物質が皮膚に付着しないように、なるべく皮膚の露出を抑えるといった注意も心がける。
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如何防止被核辐射——不要外出,不要暴露皮肤
福岛第一核电站2号机发生了爆炸,周边区域也探测到了比通常要高的辐射水平。如何防止辐射、保持健康呢?本报对专家进行了访问。
Q 如果被辐射的话,会导致什么后果?
A 如果被高强度的放射线辐射,那体内细胞的DNA就会遭损伤,从而导致细胞无法分裂。制造血液成分的骨髓最容易受到损害,从而无法再生成白血球等有关免疫的细胞。
Q 这次泄漏的辐射量大概有多少?
A 在核电站2~3号机附近检测到的辐射量约为每小时400 mSv。平时我们在生活中,每年受到的辐射量为2.4 mSv。这次的辐射量,就只要在现场22秒就相当于一年的辐射量。
但是,就算是比较近但只要不被辐射到,达到必须治疗那种程度的风险性也并不高。政府已经要求附近20~30公里内的居民留在室内。今后仍然要注意辐射量的变化。
Q 那在核辐射环境中要怎么做呢?
A (1)不要靠近放射源(2)躲进能够遮蔽辐射的场所(3)等待时间经过——三大原则。
人体被放射线大量辐射称之为“外部辐射”,放射性物质从口和伤口进入体内导致被体内放射线辐射称之为“内部辐射”。因此,为了不让放射性物质附着到身体、吸入体内,首先应该待在室内不要外出。这点很重要。留在室内时,要关好门和窗,同时关闭换气扇和空调隔绝外部空气。
Q 如果为了避难必须外出呢?
A 那就要戴上帽子、穿上不外露皮肤衣服,并且口鼻捂上湿的口罩和毛巾。如果没有毛巾,那就用厕纸折几下捂住嘴部。
如果下雨,空气中漂浮的放射性物质就会跟着雨落下来,所以尽量不要被雨淋湿。
Q 如果放射性物质附着在身上要怎么办?
A 第一,如果放射性物质附着在衣服上,那就脱掉衣服,并把衣服装进塑料袋里,然后系紧袋口。
如果附着在身体上,用必须要用温水冲,或者通过淋浴冲洗进行“清除污染”。如果能够清除污染,那就能将身上的放射性物质去除。这样不用担心会对人造成影响,在避难所生活也没问题。
Q 操作人员遭受近距离被高度的外部辐射该怎么办?
A 如果收到很高强度的辐射,那就不能再生成白血球等免疫相关的血液细胞,需要在专门的医疗机构进行骨髓移植和脐带血移植。但是,只要距离不是非常近,那必须接受治疗的被辐射危险性也是很低的。即使是在切尔诺贝利那样的核电站事故中,强制避难的距离也是核电站半径30公里以内。
Q 那内部辐射又该怎么办呢?
A 那就需要根据放射性物质的种类服用药物或者点滴治疗。比如放射性物质是碘就要服用碘片,是铯的话就服用或者点滴普鲁士蓝(Prussian blue)、钚螯合物(plutonium chelate)等螯合物药物。
碘片通常在市面上不会销售,地方机关会有所储备。随便服用会产生副作用,所以在避难所和救护所要听从专家的指示进行服用。其他的药物,专业的辐射医疗机构放射线医学综合研究所等有所储备。
Q 漱口剂中不是也含有碘吗?
A 漱口剂和咽喉喷雾剂、消毒用肥皂等很多药物都含有碘。不过这些市面上贩卖的药品都不能服用。因为其中除了碘还还有含有很多其他成分,有可能会对身体产生有害作用。而且这些药物含碘量也很少,没有预防效果。
Q 放射性物质会不会随风飞散?
A 放射性物质距离越远放射性就越弱。碘131比空气重,所以如果风不是很强的话是不会扩散到太远的地方。东京距离核电站200多公里,所以现阶段东京的居民不必过于恐慌。
<碘片>防止被放射性物质碘131进入甲状腺的预防药。可以防止体内辐射引起的甲状腺癌。可以在预料将会吸入放射性物质之前预防服用,也可以在吸入后作为治疗使用。但可能会带来甲状腺功能暂时低下的副作用。由于成人几乎不会患甲状腺癌,所以核电安全委员会制定的碘剂预防给予方针规定,未满四十岁的人只能服用一次。另外同时规定,碘过敏的人禁止服用。
<被辐射>人体被放射线辐射。其中又分为从体外被辐射的“外部辐射”,和放射性物质通过口鼻等进入人体的“内部辐射”。内部辐射不单是可能因为吸入空气中的放射性物质,也可能是污染物和手触碰到口部或从皮肤、伤口进入人体。为避免被辐射,首先应该控制外出,并关闭门窗。在室外时,要尽量用口罩或者毛巾捂住口鼻,防止吸入放射性物质。另外要注意尽量不要暴露皮肤,避免大气中的放射性物质附着到皮肤上。
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