理想と現実の狭間で揺れる「独身1.8億人の配偶者選び」
2010年12月15日、「全国婦女連合会中国婚姻家庭研究会」と“百合婚恋網(ユリ結婚・恋愛ネット)”が共同で「2010年全国結婚・恋愛調査報告」を発表した。これは2010年1月から11月までの11カ月間に、インターネット経由や直接のアンケート、座談会などを通じて、全国31の省・自治区・直轄市の20歳から60歳までを対象として中国国内の結婚動向の調査を行って収集した3万2676部のデータを分析した結果の報告である。
人気が高いのは、男性は公務員、女性は教員
調査の結果は、中国の独身者1.8億人は配偶者選びに忙しく、配偶者選びは女性が経済的実力を追い求めるのに対して、男性は見た目の容貌を追い求め、7割の女性が男性の住宅所有を結婚の条件としているというものであった。分析の詳細は次の通りである:
【その1】男性は女性からの経済的要求に大きな圧力を受けている。
70.8%の女性が男性の住宅所有を結婚の前提条件としている。住宅価格が高騰し続けている昨今、住宅は巨額な経済的財産にほかならず、経済力は男性にとって配偶者選びの主要な圧力となっていることを意味している。これと同時に、42.8%の男性は住宅があれば結婚できると考えており、住宅は結婚の前提条件と考える女性との間に一定の差異が存在している。
【その2】男女の収入に対する要求に差がある。
男性は男女の収入差がほとんどないことを希望しているが、女性は男性の収入が男性自身の望んでいる収入額よりも高い水準であることを要求している。これに対して、61.3%の男性は男女の収入がいくらであろうと構わないと考えており、男性の女性の収入に対する要求はさほど高くない
【その3】女性は経済的実力を追い求め、男性は見た目の容貌を追い求めている。
「本気度(真剣さ)」が配偶者選択基準に関する選択肢の中で第1位を占めた。49.7%の女性が経済的な条件を配偶者選択の重要基準としており、配偶者選択において男性の経済的実力に対する女性の要求の厳しさを際立たせている。一方、54.0%の男性は容貌外見を配偶者選択の重要基準としており、男性の女性の容貌に対する要求の強さを浮き彫りにしている。
配偶者選択に際して重視する基準のランキング
男性 |
順位 |
女性 |
本気度(真剣さ) |
1 |
本気度(真剣さ) |
容貌外見 |
2 |
仕事の能力 |
趣味愛好 |
3 |
経済的条件 |
学歴 |
4 |
学歴 |
家庭背景 |
5 |
趣味愛好 |
【その4】人気が高いのは、男性は公務員、女性は教員。
41.7%の女性が理想の伴侶が従事する職業として公務員を希望しており、女性は配偶者選択において安定を求める傾向が強いことを示している。これに対して、38.3%の男性が理想の伴侶の職業として教員を希望しており、男性は配偶者の職業が安定していて、家事をする時間的な余裕があるのを望んでいることを示している。
理想とする伴侶の男女別職業ランキング
男性 |
順位 |
女性 |
教員 |
1 |
公務員 |
公務員 |
2 |
管理職 |
医療従事者 |
3 |
警察官・軍人 |
金融・経理担当者 |
4 |
企業主 |
管理職 |
5 |
医療従事者 |
27歳超の女性を理想と考えるのは男性8%未満
“百合婚恋網”は2007~09年の3年連続で「結婚・恋愛調査報告」を発表し、今回の2010年は第4回目となる。2010年は“非誠勿擾(本気でないなら邪魔しないで)”や“我們約会吧(俺たちデートしよう)”といったテレビのお見合い番組<注1>が人気を集め、1万人規模のお見合い大会が各地で開催されるなど、独身者の結婚難が社会的に注目集めた。こうした時勢の中で発表されたのが、今回の「2010年全国結婚・恋愛調査報告」であった。
<注1>2010年10月1日付本リポート「自転車に乗って笑うより、BMWに乗って泣く方がいいわ」参照。
同報告書によれば、人々が独身である理由の上位3つは、社交範囲が狭すぎる、積極性の不足、仕事の多忙であり、過去の調査結果と大きな違いはない。中国で“剰男剰女(売れ残りの男女)”<注2>の問題が生じたのは、配偶者選択の構造的な不均衡に原因があると考えられる。
<注2>結婚適齢期を過ぎた未婚の男性と女性を意味する。結婚適齢期を何歳から何歳までとする明確な定義はないが、女性は27歳以上、男性は30歳以上とするのが一般的。
すなわち、59.9%の男性と62.4%の女性は女性の結婚適齢期を25~27歳と考えているが、一方では約3割の男性が20~24歳の女性を求めている。ところが、約2割の女性は自己の“黄金年齢(一生で最も美しいとされる年齢)”は28~30歳と考えている。しかし、これら適齢期の27歳を超えた、いわゆる“剰女(売れ残り女性)”を理想の結婚対象と考えるのは男性の8%未満に過ぎないのである。
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中国1.8亿单身人群的择偶分析
注)原译文标题为“在理想与现实的夹缝中摇摆:中国1.8亿单身人群的择偶分析”,因太长标题只节选后半部分)
2010年12月15日,“全国妇女联合会中国婚姻家庭研究会”与“百合婚恋网”共同发布了揭示中国国内结婚动向的《2010年全国婚恋调查报告》。该调查是于2010年1月到11月间,采用互联网在线以及下线问卷调查,并结合座谈会等方式进行,共收集掉渣资料3万2676份,调查对象覆盖全国31个省、自治区和直辖市20至60岁的单身人群。
男性公务员和女性教师最吃香
调查结果显示,中国1.8亿面临择偶的单身人群中,女性最看重男性的经济实力,有高达7成女性认为,男性有房子才能结婚。而与之形成鲜明对比的是,男性最看重却是女性的外表。其详细分析如下:
(1)男性的择偶压力来自女性对经济条件要求苛严。
高达70.8%的女性认为男性有房才能结婚。在房价持续飙升的今天,房子无疑是一笔巨额资产,这意味着经济实力是男性在择偶中主要压力所在。而与此同时,有42.8%的男性认为只要有房子就能找到配偶,这与认为有房子才能结婚的女性之间存在一定差距。
(2)对男女的收入要求有差距
男性希望配偶能和自己的收入不相上下,而女性则期望男性的收入比男性自身期望的要高。对此,61.3%的男性认为男女收入多少无关紧要,男性对女性的收入并不作什么要求。
(3)女性看重经济实力,而男性看重容貌外表
报告显示,“感情投入(真心)”在择偶标准当中高居第一位。此外,有49.7%的女性把经济条件作为择偶的重要标准,而另一方面,54%的男性把容貌外表作为择偶的重要标准,由此可知,男性对女性外表注重可见一斑。
择偶标准重视度排行
男性 1.感情投入(真心) 2.容貌外表 3.兴趣爱好 4.学历 5.家庭背景 女性 1.感情投入(真心) 2.工作能力 3.经济条件 4.学历 5.兴趣爱好
(4)男性公务员和女性教师最吃香
41.7%的女性希望理想伴侣从事的工作是公务员,这一数据反应了女性在择偶中迫切寻求安稳的心理倾向。于此相对的是,38.3的男性希望理想伴侣从事的工作是教师,这也表明了男性希望配偶职业稳定,能有时间照顾家务。
男女理想伴侣的职业排行 男性 1.教师 2.公务员 3.医务工作者 4.金融财会人员 5.经理人 女性 1.公务员 2.经理人 3.警察、军人 4.公司老板 5.医务工作者
只有不到8%的男性会考虑27岁以上的女性为理想伴侣
“百合婚恋网”从2007-2009接连三年发布了《婚恋调查报告》,今2010年是第四次。在《非诚勿扰》、《我们约会吧》电视相亲节目人气高涨以及万人规模相亲大会在全国各地开展等催发下,单身人群的结婚难问题吸引了社会的关注,在这种形势之下,此次的《2010年全国婚恋调查报告》应运而生。
该报告显示:单身人群保持单身的前三大理由分别是,社交面狭窄、不够主动以及工作繁忙,这点和过去的调查结果相比大同小异。中国之所以产生这么多的“剩男剩女”,主要是由择偶的结构性失衡所致。
也就是说,59.9的男性和62%的女性都认为女性的结婚适龄期为25-27岁,但约有3成男性追求的是20-24岁的女性。此外,有2成女性认为自己的黄金年龄为28-30岁。一旦超过适龄期27岁,就成为剩女,在这个年龄段,愿意选择其作为理想的结婚对象的男性很少,只有区区8%还不到。
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